足場工事
鳶職人の仕事には、常にものすごい緊張感がつきまといます。 高い場所での作業は、ほんの少しの判断ミスが大事故につながる可能性があり、自身のみならず、ほかの職人や通行人に被害を与えてしまうかもしれません。 鳶職人は、仕事をしている間は一瞬も気を抜くことのないよう、いついかなるときも、神経をとぎすませて作業に当たる必要があります。 毎日そうした緊張感のなかで働き続けることによって、鳶職人は、厳しい表情と独特の空気を身にまとうようになります。 そうやって組み立てた足場は、工事が終わればすべて撤去されます。ですので、目に見える形で足場鳶職人の仕事が残るわけではありません。 しかし、鳶職人の仕事は、ほかの建築作業すべての基礎となるものであり、鳶職人なくして建物は建ちません。 建築工事からある程度の時が過ぎてからでも、その建物を目にしたとき、「自分も建築にたずさわったんだ」という思いを職人たちは皆誇りに思っております。 |
|||
枠組み足場 | 鋼管を門型に溶接された建枠にジャッキベース、交差筋違・鋼製布板等の基本部材を組み合わせ、積み上げて構成する仮設足場のことである。 | ||
---|---|---|---|
くさび緊結式足場 | 一定間隔に緊結部を備えた鋼管を建地(支柱)とし、緊結部付きの水平材、斜材等を建地の緊結部にくさびで緊結し、床付き布枠を作業床とした足場で、部材がユニット化されておりハンマー1本で組立てができる。 | ||